2020-10-18

32 『ルール化』の思想はやめた方がいい。今すぐ『仕組み化』へシフトチェンジ

今回の記事は、「ルール化」から「仕組み化」へ思考をシフトすることの優位性を紹介する。
今日すぐにでもこれを取り入れれば、あなたの仕事の質は格段に上がり、同僚より頭１つ以上抜きんでることは間違いないので、最後まで読まれるとよいだろう。

まず、読者は「ルール化」と「仕組み化」の核心的な違いをイメージできるだろうか。

せっかちな読者のために（笑）先に答えを書いてしまうと、こうである。
・ルール化→意識させて守らせること
・仕組み化→意識させなくても守られるようにすること

さらに具体例を書くとこうである。
・上司が部下へ「このフォルダの中身は一般社員は閲覧禁止なのでアクセスしないように」と指示するのがルール化
・フォルダにアクセス権限を付与して一般社員が物理的に閲覧できないようにするのが仕組み化

わかりやすくするために、かなり極端な例にしてみた。

めちゃくちゃシンプルで当たり前のことのように思えるかもしれないが、事実として迷走企業にあるあるなのはこんな風景。
①御大層なルールをたんまりと作り、部下に「ちゃんと守れよ」と言い放ってふんぞり返る上司。
②部下は人間なのでそのうちうっかりやらかしてしまう
③上司は「それ見たことか」とばかりに部下に注意を与える
④部下は「すみません、今後は気をつけます」と謝罪
⑤上司は「すみませんなら猿でも言える。再発防止策（仕組み化）を考えろ」と責め立てる
⑥部下は徹夜で考えてきた再発防止策を提案
⑦上司は、その案の穴を見つけてはダメ出しし、もう一度考えろと突き返す
⑧翌日から部下は会社に来なくなる。。。

どうだろうか。読者も自分の職場でこんな悲劇的な光景を１度は見たことがあるのではないだろうか。（１度どころではない？）

大きな間違いはどこか。
上司自らが「仕組み化」まで考えるのが己の仕事であることをつゆほども思っていないところである。

さらに、その己の体たらくを棚に上げて、その違反をあたかも大義名分のごとく振りかざし、部下に「仕組み化」を考えさせる悪態。
そして、その案が使えるものであれば、己の手柄にしてしまう理不尽。。。

「すみませんなら猿でも言える」
と恫喝してきた上司に向かって
「あんたこそルール化だけなら猿でもできる」
と言い返すくらいの強メンタルの部下は日本にはなかなかいないため、裸の王様は涼しい顔で醜い裸体を晒し続ける。

二流は「ルール化」しか行わず、一流は「仕組み化」まで行う

仕組み化できれば

①ルールを啓蒙したり覚えたりする手間がなくなる

②ルール遵守に神経を使う労力がなくなる

③違反した部下を叱る手間がなくなる

という良いことずくしで、すべての社員がハッピーになるのである。

次の面白い記事はここから！

31「急所を発見できない老害」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/10/02/133629

30 「ハラスメント被疑者チェック」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/04/19/155235

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
[https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2020-10-22

33 有能なあなたが足軽で埋もれている場合、することはこれ

読者はこの格言を知っているだろうか。
「足軽は体で働き首級10人、軍師は頭で働き首級1000人」

おそらく大半の読者は初めて聞いたのではないだろうか。

今回の記事は、迷走企業で足軽レベル（末端社員）でくすぶっているサラリーマンに向けて発信する。

それでは始める。

かつて、とある工場での製造員と上司との査定面談の一幕。
その製造員のアピールはこうだった。
「自分はA工程の生産ラインの一角を担当し、ラインを止めることなく、指示された作業を正確にこなした。だから、開発部と同じ昇給額にしてくれないと納得いかない。いつも開発部ばかり高い昇給額となり不満を覚えている。俺たち製造部だって開発部以上に頑張ってるんだ」

まあ、どこの現場でもあるあるなアピールだろう。
対する上司は、まあまあと宥めすかし、
「今期は売上が思ったほど伸びなかったから今回は目をつぶってくれ」
とか適当な理由を付けて昇給を抑えようとする。

なぜ製造部は開発部よりも給与が低くなりがちか。

①いくら与えられた仕事をきちんとこなしたとしても、槍働きでは会社への貢献度としては局所的（微々たるもの）。

②指示された作業を正確にこなしたとアピールしているが、それはノルマ（最低限の役割）。

③あなたが無難に作業をこなせているのは、開発部が試行錯誤で作ったマニュアルのおかげ。

④そのマニュアルどおりにやれば、あなたでなくても同じレベルのアウトプットを出せる。

⑤だからあなたが今の与えられている仕事をいくら頑張ったところで、会社としては開発部以上の給与をあげることはできない。

上司（会社）の本音は以上である。
本音であり、それが真理である。

そして、中には給与が少ないから辞めると言い出す人もいるが、上司はあまり引き止めはしない。
なぜならあなたに辞められても、代わりはすぐに見つかり、会社としてはさほどマイナスにならないから。。。

かなり厳しい話ではあるが、これが多くの企業の現実であり正論なのである。会社はボランティアではない。

ということで、
・誰でもこなせる作業を任されている限りは、会社からは重宝されない
・重宝されないということは昇給もしにくい
という理屈はわかってもらえただろう。

ではそれを踏まえて、
足軽レベルでくすぶっているあなたが少しでも給与を高くするにはどうすればいいか。

頭を使えることをアピールすればいい。
たとえば工場の作業員であれば、作業の改善提案が身近なアピール手段だろう。
生産ラインの回転率を何割増しにするとか、開発部が作ったマニュアルをアップデートしてさらに生産性を上げるとか。

要は局所的な貢献ではなく、広範囲に影響を及ぼすように知恵を働かせるのである。

気の利いたことを行えば、おのずと道は拓けてくるので、常日頃から知恵と行動力を磨くことである。

戦国時代の三傑である豊臣秀吉が最もよい見本である。彼は軍師どころか天下まで取ってしまったが。

もし仮に
「おまえは言われたことだけをやってればよい」

とか言ってきたり、聞く耳すら持たない絶望的な上司や会社で働いているのだとしたら、迷うことなく辞めればいいのである。

改善提案をアピールできるだけのスキルがあるあなたならば、転職先はいくらでも見つかるので、怖がらずに動くこと。

ところで、冒頭で述べた格言は、大半が聞いたことがないだろうと書いたが、それもそのはずである。

なぜなら、この格言は筆者が考えたものであり、今回初めて記事に載せたのだから。

「足軽は体で働き首級10人、軍師は頭で働き首級1000人」

次の面白い記事はここから！

32「仕組み化」は「ルール化」の上位互換
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/10/18/165407

31「急所を発見できない老害」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/10/02/133629

30 「ハラスメント被疑者チェック」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/04/19/155235

2020-10-02

31 そこにもいる？急所を発見できない老害

老害にもいろんなタイプがあると思うが、今回は「急所を発見できないタイプ」で話を進める。

先日、満員バスに乗車した際のこと。
乗客が運転手からメンタルアタックされる一幕を目撃した。
おそらく読者も一度は見たことがある、または不幸にも被害を被ったことがあるのではないか。

どんな不幸な出来事だったか。
こうである。

運転手「ドア付近のお客さん、黄色のステップよりも上に上がってください。バス発車できません。・・・はい、ステップよりも上に上がって。発車できませんから。上がってください」

結局、その乗客がステップの上に上がりきってバスが発車するまで１分くらいかかり、運転手はずっとその乗客に向けて「上がれ上がれ」を不機嫌な口調で繰り返すだけだったのである。

読者は速やかに理解できただろうか。

前が詰まっているために物理的に上がれない人に向かって「上がれ上がれ」と言い放つ愚かさ。

問題の本質を理解する力がないと、そういう的外れなことを喚いて事態を解決できないパターンに陥る。

模範回答を書いておく。
こう誘導してあげれば10秒で発車できるだろう。
「乗客の皆さん、恐れ入りますがあと一歩か二歩詰めてあげてください。ドア付近のお客様がステップの上に上がれますようご協力をお願いいたします」
これだけでいいのである。

このように問題の急所を速やかに発見して、的確に解決に誘導できる頭を持つよう、常日頃から頭を磨くのである。

迷走企業で働く読者たちの上司はどうか。
このバスの運転手のように急所を発見できず、権力だけを行使して的外れに喚いている「上司」という名の「老害」はいないだろうか。

そんな上司を改心させるには。。。

この記事がそのきっかけになれば幸いである。

次の記事はここから！

29「迷走企業と離職率」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/02/22/121835

32「仕組み化」は「ルール化」の上位互換https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/10/18/165407

12「同じ土俵にすら上がれてない」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/17/064152
13「イン ≪ アウトの法則」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/19/140126
8「中田のキラーパスの賛否」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/073159

2020-02-22

29 こんな迷走企業からはすぐに逃げるべき

「迷走企業」とは。
これまで筆者の記事をそれなりに読んでいれば、おおよそイメージできていると思うが、
今回は改めて筆者が考える「迷走企業」の定義を簡単に書き起こし、改善方法まで考察してみる。

まずは筆者が考える迷走企業とは、こうである。
・離職率が高い
・離職の動機が前向きな転職などではなく、心労によるリタイヤが大半を占めている
・経営陣たちはなんとかしたいと試行錯誤するも、ほとんど的外れな対策ばかり実行しては空振りし、一向に改善できていない

どうだろうか。思いのほか、わりと多くの企業が当てはまっているのではないだろうか。

筆者が最もなんとかしたいと思っていること。
それは、将来性のある若手エンジニアが、人間力の低い上層部からの様々なハラスメントによって、スキルを伸ばす前に心を壊して離職（リタイヤ）していく現実があまりにも多いことである。
そんな光景を見せられるたびに、我が事のように心が痛む。

よって、筆者はその問題を解消したいがために、様々な切り口からコツコツと記事を書き起こしている。

離職率の高さは企業と社員双方にとってLose＆Loseの関係であり、経営陣もそれはわかっているのだが、改善できていない企業が多いのが現実問題。
なぜ改善できないのか読者はわかるだろうか？

筆者の答えは、その元凶となっている一部の経営陣がWinしているからである。
社員→Lose
会社→Lose
一部の経営陣→一時的なWin

経営陣の一時的なWinとは、具体的にどのようなものか。
それも、筆者のこれまでの記事を読めばおおよそ掴めるはずである。

よって、企業の迷走化を止めるには、経営陣だけがWinする歪んだ仕組みをいったん崩すことが最低限のマスト条件であることは誰でも思いつく。

しかしながら、自己保全ファーストの経営陣たちは、気づいていてもそんなことするわけがない。しかも、そういう経営者に限って、姑息にも自分の取り巻きをイエスマンの部下たちで固めている。
よって、打ちだす対策はすべて経営陣たちが損をしない範囲での表面的なものばかり。
対策が空振りに終わるのも当たり前である。
例えるならば、足が骨折して痛いと訴えている子供に目薬をさしてあげるようなものである。

最終的な結論。
迷走企業に勤めてしまった場合、どうすればよいか。
元凶は変わらないと見ていい。なので、さっさと転職することである。
売り手市場の今は、勇気と行動力さえあればいくらでも転職できる。
要するに、引き続き迷走企業の離職率を高めて上げればよい。
いずれ社員はいなくなって会社は潰れ、ハッピーエンドとなる。

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2020-02-21

28 ITエンジニアの現実的な最終到達地点はここ

今回の記事は、若いITエンジニアがスキルアップするきっかけとなりうる話。

ただし、内容として「フレームワーク」なるプログラミング用語を用いた話になるので、もし読者がプログラミングを知らない場合はなんのことだかわかりにくいかもしれない。

では、さっそく話を始める。

以前、あるIT業界の重役と職場で世間話をしていたときの話。
ちなみに筆者はその会社を「迷走企業」の１つと心の中で位置づけている。

その重役が、思わず耳を疑う発言をし、メンタルにそこそこ自信がある筆者は衝撃を受けた。

「フレームワークはプログラマーのスキルを低下させる」
と吐き捨てるように言っていた。
理由を聞いて、さらに衝撃を受けた。
「フレームワークを使うとプログラマー１人ひとりのソースコード量が減るからスキルが向上しない」

これを聞いたとき、筆者はその重役の発した言葉の裏も読んだ。もしかしたら深い意味があるのではないか。まさかそこまで浅い思考の持ち主のわけがないと。

しかし、さりげなく深堀りして質問してみた結果、やはりその重役の発言はそのままの意味しかないことが判明した。

この発言がいかに愚かであるか、若いエンジニア読者たちはわかるだろうか。陳腐で浅はか過ぎる考え。

入社２、３年程度の若気の至り（乏しい経験と知識を引っ提げての知ったかぶり）なら、笑って聞き流せるが、いい歳の重役の発言である。

筆者の感覚では、これはしょうがない、無理もない、では済まない話である。
また、お世辞にも「それも一理はある」と済ませられもしない。一理すらない。

もし、これまで優れたフレームワークに出会えていなかったのならば、そういう考えにたどり着くのかもしれない。
しかし、そもそもその道のプロ集団を束ねる重役が、優れたフレームワークに出会えていない、という時点でプロとして終わっている。体たらく丸出しとしか言いようがない。

どれだけ終わっているかを、わかりやすく例えると、
スーパーで売っている100円のレトルトのパスタしか食べたことがない洋食屋のオーナーがいたとして
「パスタなんて不味くて売れないから作るな！」
と言っているようなものである。

とはいえ、若いエンジニア読者の中にもフレームワークの存在意義をよく理解できていない人もいるであろうから、ここでわかりやすく説明しておく。
これを機に学んでおくとよい。

存在意義、そもそもフレームワークはなぜ生み出されたか。

一言で説明するとこうである。
「プログラムの生産性を高めたい」
という開発者たちの願いを適えるため。

この目的のもと、腕自慢のエンジニアたちが試行錯誤で生み出してきたのだ。

さて、ここからがいよいよ核心部分に突入するので、若手エンジニアたちは、さらによく読んでもらいたい。
今回の記事で筆者が1番伝えたいポイントとなる。

「フレームワークはあなたでも作ることができる」

この意味が果たして誤解なく伝わっただろうか。

補足すると、フレームワークとは基本的には
現在の開発環境に対して何か特別なものを新たに購入して付加しないと作れないものではない
ということ。

もっとわかりやすく書くと、
あなたは時には開発効率（生産性）を高めるために共通処理を作る場合があるだろう。
その延長に位置するものがフレームワークだと考えてもいい。

Javaのフレームワークで例えれば
struts
spring
などいろいろあるが、基本的に中身はJava、Javascript、html、css、xmlなど、まさにあなたが商売道具として使っている言語で作られている。

ここまでくれば、何がポイントか見えてきただろうか。

もう１度、フレームワークが生み出された目的を書こう。
フレームワーク＝生産性を高めるための補助アイテム

要は
「エンジニアの最終的な到達地点は、自分で優れたフレームワークを作れるようになること」
と理解できればgoodである。

そうとわかれば、これからはフレームワークを他人事のように見るのはやめようと気づくはずである。
ライバルに先を越された、ちくしょう！
くらいに思わなければならない。

あなたは、ネットなどからサンプルソースを見つけだして、中身を解読して、それを真似て作って満足してやいないか。それで自分はプログラミングが上級者だと勘違いしてやいないか。

フレームワークは基本的にはソースコードを自由に見ることができる。よって
優れたフレームワークからは開発効率を高めるためのノウハウや知恵をいくらでも得ることができる。

仮にそのフレームワークが結果的に使いにくかったとしても、あなたが知らない、知って得するノウハウがたくさん詰まっている。

最後に。

上昇志向のあなたがもし迷走企業で悶々と働いていて、権力を握っている上層部が

「フレームワークはプログラマーのスキルを低下させる」
などと、あたかも真理をついたかの如く間抜けな顔で頓珍漢な発言を自信満々にしているようであれば、迷うことはない。

今すぐにそんな絶望的な上司がふんぞり返っている将来性のない会社からは逃げた方がいい。

あなたを歓迎してくれる優良企業は山ほどあるので、今すぐ転職すべし。

今の時代は「一歩を踏み出した者勝ち」であることを断言できる。

次の面白い記事はここから！
32「仕組み化」は「ルール化」の上位互換
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/10/18/165407

31「急所を発見できない老害」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/10/02/133629

30 「ハラスメント被疑者チェック」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/04/19/155235
29「迷走企業と離職率」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/02/22/121835
12「同じ土俵にすら上がれてない」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/17/064152
13「イン ≪ アウトの法則」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/19/140126
8「中田のキラーパスの賛否」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/073159

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2020-02-13

27 ジタハラ経営者の実態はこう

最近、新たに「ジタハラ」なるハラスメントが生まれたのを読者はご存知だろうか。

ジタハラ＝時短ハラスメント

以前、筆者は別記事で「テクハラとダメハラ」というタイトルでハラスメントについて書いたが、今回は「ジタハラ」について起こしてみる。

まずは理解を合わせるために、訴えている人たちの言い分を書いてみる。

筆者なりに調べた内容を簡潔にまとめてみた。
『
残業を減らせ（時短せよ）と上から圧力をかけられる。
その圧力のかけ方に問題あり。
・作業量を減らしてもらえるわけでもない
・時短の策をアドバイスしてくれるわけでもない
・時短の策を一緒に考えてくれるわけもない
・ただ一方的に「自分で考えて作業能率を上げろ｣と言われ、できないとペナルティを課せられる
・「アドバイスしてくれない」は、言い換えれば「アドバイスができない」ということ
』

たしかに筆者もたまにこのような光景を目にすることがある。

以前読んだドラッカーの経営学の本には
「上司本人がやっても難しい作業を部下に丸投げしてはいけない。仮にやらせる場合は一緒に考えてあげるなどの配慮が必要」
とあったと記憶しているが、まさにこのことを指すのではないか。

ただ、会社側が気の毒な側面もある。
国からは働き方改革で稼働時間について圧力をかけられている。
そして、稼働時間を抑えるための具体策を考えられない経営陣たちは、社員に対してひたすら「生産性を上げろ。やり方は自分で考えろ」としか言えない。

そして、その結果「ジタハラ」なるハラスメントが生まれ、社員から反感を買うことになり、会社側が国と社員の間で板挟みの構図となっている。

ということで、ジタハラはちょっとした有識者なら容易に予想できる必然的な流れで生まれたと言える。そりゃそうなるわな、と。

余談だが、アドバイスできない上司が
「自分で考えなきゃ成長につながらない。俺はお前のことを思ってるからこそ敢えて突き放してるんだ」
と最もらしく、あたかも正論の如く言い放っている光景もしばし目撃する。
正直なところ、見ていてとても痛々しいのだが、当人たちはきっと気づいていないのだろう。

さて、余談はこれくらいにして、そろそろ結論である。

この問題は結局どうすれば解決できると、読者は考えているだろうか。

筆者の現時点での答えはこうである。

そもそもジタハラの根本原因はなにか。
経営陣自らが部下にアドバイスできないところである。

したがって
①まずは経営陣たちが各自そのことを自覚する
②それを自覚した上で、部下と共に時短の策を考える
③自分ができないことを部下に強要しない

以上、「すべきこと」はこの３点だけである。

これを実行すれば時短ハラスメントの問題は解決する。

今まで部下へ権力を振りかざしてマウントを取ることに力を注ぎ、ふんぞり返っていただけの昭和的悪態、体たらく。

孫さんを始め上場企業やベンチャーなど優良企業の経営者は皆、自らが先頭になり、社員をグイグイ引っ張っている。

高い給料と権力を保持している立場が本来発揮すべきところはここだと思うが、読者はどう考えるだろうか。

次の面白い記事はここから！
32「仕組み化」は「ルール化」の上位互換
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/10/18/165407

31「急所を発見できない老害」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2020/10/02/133629
7「生産性の比較」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/06/09/120143
6「優しさのはき違え」
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/03/13/204901

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-09-17

26 あなたも歴史好き小学生タイプ？

「歴史好き小学生タイプ」というキーワードであなたは何を連想するか。

断片的な、不十分な知識をひけらかし、あたかも全てを把握しているがごとく振る舞う人のことを指す。

たとえばこんなのが該当する。
・徳川家康は秀吉を裏切って豊臣家を滅ぼした、というほんの一部分の事実だけを学んだだけに過ぎないにも関わらず「家康はひどい人だから嫌い」と、俺は歴史を知ってるんだぞ感をアピールする。
・石田三成は豊臣家に忠誠を尽くした一途な武将というところだけを拾って、三成に惚れる。

ここまで読んだ時点では、読者の多くが「子供は幼稚だな」と他人事のように思うことだろう。

しかし、
これは大人の世界でも至るところで起こっている。
もしかしたら、あなたもそうかもしれない。
筆者もそうかもしれない。

たとえば、
・マスコミの偏った情報を鵜呑みにして判断を誤ってしまう国民たち。
・政治家の街頭演説を通りがかりに断片的に聞いただけで、勝手に全容をわかったかの如く、的はずれな反論を述べて酔っている国民たち。
・表面上の数字だけで部下を評価する上司たち。
・第三者の告げ口のみを鵜呑みにして部下を評価する上司たち。
歴史好き小学生よりも幼稚である。

ここまで触れれば、結論は書くまでもないだろう。

ちなみに、あなたがこの「歴史好き小学生タイプ」を抜け出すためのヒントは、別記事の
３『裁判官と弁護士』
に記載しているので、そちらで一緒に学べれば幸いである。
こちら↓

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-08-23

25 あなたは真の鈍感者？

読者は自分自身の性格について、
敏感だと思っているだろうか。
鈍感だと思っているだろうか。
※漢字を読み間違われそうなので、これ以降は『ひらがな表記』にする。

ここで予め、今回の記事で扱う『びんかん』『どんかん』の定義を明確にしておく。

『びんかん』
→いろいろなことに気づくことができてしまう。
『どんかん』
→『びんかん』の反対。

さて、改めて読者はどちらか。

まず、『どんかん』だと思った人。
これは「まずまずのどんかん者」であろう。

次に、『びんかん』だと思った人。
注目すべきはこれらの人たちである。

この中には、本当に『びんかん』な人もいれば、真逆の「真のどんかん」な人が紛れ込んでいる。

なぜなら、『真のどんかん者』は
己が『どんかん』であることにすら気づけていないほどの『どんかん』だから
である。
なので、『真の鈍感者』は
己のことを『びんかん』だと信じて疑わない傾向が強い。

試してみよう。

猛暑での通勤。汗だくで職場に到着。
あなたはまず汗を引かせるために、ウチワや扇風機、エアコンなどを利用する。

そのとき、あなたは自分の風下を確認するか。。。

確認しない人は、『どんかん』の可能性ありである。

なぜ確認する必要があるのかさえ分からない人は、正真正銘の「真のどんかん者」である。

もう１つ具体例を挙げる。

ある日、あなたは友達夫婦の家に呼ばれた。
テーブルを囲んで3人でお話をしている最中、奥さんは旦那に向かって「息臭い」と言った。

そのとき、あなたは
（遠回しに自分のことを指摘されているのかも？）
と考えることができるか。

考えられない場合、『どんかん』の可能性が高い。

失楽園で有名な渡辺淳一先生は、
かつて「どんかん力」という本を書いてベストセラーとなった。

この著書の中で、渡辺先生の言う「どんかん力」とは、
あくまでも
「気がついている上で、どんかん力を発揮することが大事である」
というニュアンスだったと、筆者は記憶している。

要するに
「びんかん力を磨いた上で、どんかん力を発揮することが肝要」
ということだろう。

最後になるが、筆者はこの記事を「敏感」「鈍感」という表現で書いた。

これらをそれぞれ「識者」と「そうでない人」に読み替えると、より仕事とリンクするだろう。

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-08-18

24 迷走企業にあるあるな伝言ゲームの悲劇

読者は一昔前の映画
『私は貝になりたい』
をご存知だろうか。

太平洋戦争が終結。
戦犯容疑で逮捕された清水豊松（元SMAP中居さん）が裁判で必死に罪を軽くしてくれるように訴える。

しかし、米国人通訳者は当時の日本の複雑な倫理感や文化を理解できていないため（天皇への忠節心や、二等兵は奴隷以下の家畜同様であることなど）、豊松の言っていることがわからない。

その結果、通訳者は裁判員に的ハズレな通訳をして、裁判員は次第に激昂していく。

そして判決では、清水豊松は極刑になるというバッドエンドの物語。

仕事をしていると、時には
『通訳を間に挟まれてしまう』
ことがある。

下請け業者であれば、窓口担当者を間に置かれたり、若手社員であれば、上司との間に教育係の先輩社員を置かれたり。

読者の中にはきっと、
・清水豊松のような目にあった（被害者）
・清水豊松のような目にあわせてしまった（加害者）
を体験した人もいることだろう。

まさに、この「通訳」という名の
「伝言ゲーム」
に対する責任を今一度重く捉え、
以後、仕事に臨む必要があるだろう。

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-08-18

23 行間を読めないとこんなに損

読者の皆さんは、
サンマの内臓を食べる派か。食べない派か。
ちなみに筆者は「多少食べる派」である。

サンマの内臓はなぜ食べることができるのか。

先日の飲み会で、同僚（Aさん）がこの『にわか知識』を披露していた。

Aさん
「サンマは無胃魚といって胃がなく食べ物を数十分で消化して排泄する。
よって、我々が食べるサンマの内臓の中はほぼ空っぽなので害がない」
と、鼻を膨らませて得意げに話していた。

筆者は瞬時に、この説明は言葉足らずと思った。

すると、
予想どおりこれを聞いていた他の同僚（Ｂさん）がツッコミを入れてきた。

Ｂさん
「じゃあ、食べてすぐに捕獲されたサンマは、内臓が空っぽじゃないから食べられないよね」

Aさん
「え？　だからそれは。。。」

Aさんの説明不足は下記の３点である。
・サンマ漁が行われるのは夜間であること
・サンマは日中にプランクトンを食べ、夜は何も食べないこと
・よって我々が食べるサンマの内臓の中はほぼ空っぽなので害がないこと
ここまで説明できていれば、誰からも突っ込まれることはなかったのだろう。
しかし、悲しいかなAさんはそこまでの知識を持ち合わせていなかった。
さらにその抜け落ちている穴にさえ気づくこともできていなかった。
それゆえに、ツッコミを許して逆論破された形となってしまった。

仕事でもこういう歯がゆい思いをした人を見たことはないだろうか。
せっかく正しいことを言っているのに、伝え方に穴があるためにそこを突かれて、正しくないものと判断されてしまうこと。
この事例を踏まえて、大事なこと、改善すべきことは何か。

もちろん提案者側のクオリティの向上（穴がないように説明するスキル）は当たり前の努力であり、
それを書いてこの記事を締め括るつもりは毛頭ない。

筆者が思うのは
『聴く側のレベルアップ』『行間を読む力』
である。

おおよそ職場では、
『提案する側』と『それを聴く側』の関係は、『部下』と『上司』の構図となる。

筆者が職場でたまに目にするのは、
部下の言葉足らずに対していちいちツッコミを入れる（ダメ出しをする）ことに生き甲斐を感じて、それが部下を教育していることになっていると信じて疑わない間抜けな中間管理職たちである。
聴く側に求められること。
『穴を見つけて指摘する』
こんなのは二の次である。
言ってしまえば誰でもできること。

『いかに行間を読み、空いている穴を自らが埋めて、正しくジャッジする』
この一点である。

上司に関する関連記事↓

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-08-08

22 「アウト ≪ インの法則」も時には役に立つ

過去の記事「イン ≪ アウトの法則」で筆者は
「インプットは極力小さく見せるのが肝要」
と書いた。
今回は、場合によってはその逆も有効になるという話をする。

要するに、短期において大きなアウトプットを得るために、予めインプットを大きく見せておくという手法である。
「短期において」というのがポイントとなる。

戦国時代での真田信繁（幸村）の大坂冬の陣のエピソード。

真田信繁（幸村）は、冬の陣が起こるまでこれといった武功をあげておらず、父である智将昌幸の下で駒の1つとして動いていたに過ぎなかった。
しかし、冬の陣にて一軍の大将を任されることになり、配下の兵たちの士気が下がらぬように経歴詐称を行った。
「父（昌幸）のこれまでの輝かしい武功は、己の知略による、己が軍師としての働きあってのものだ」
と大見得を切ったのである。

まさに
「とりあえず大坂冬の陣で勝つ」
という目先のアウトプットを得るための、インプットを大きく見せるという手法だった。

現代ではどうか。

政治家が選挙の際に経歴詐称するのと同じである。とりあえず選挙に勝つという目的を達成するために、インプットを大きく見せて票の獲得を狙う。

釘を刺すが、いずれにせよこの手法は「短期において」である。
結局は、長期的にみれば不幸になることがほとんどであることを、最後に書いておく。

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-08-08

21 働き方改革はピントがずれている

中小企業のサラリーマンから筆者がよく聞く「会社へのボヤキあるある」の１つがこれ。

「給料を満足するほど上げられない代わりに、福利厚生面をよくして社員のご機嫌をとろうとしている。
やれ、なんとか手当とか、地元のプロ野球の観戦チケットをプレゼントとか、社員旅行で費用をいくらか負担、とか・・・。
そんなのは要らんから、その分を100円でもボーナスに加えてほしい。そもそも儲かってないんだから社員旅行なんか10年早い。この自己満足経営者め」
要するに、そういったサービスは社員にとっては焼け石に水であり、嬉しくもなんともないのだそうだ。

筆者はこの件についてはなんともコメントし難いが、中小企業の経営者は参考にされるとよいだろう。

さて、筆者が取り上げたい「的を射ていない活動」としての旬なネタは「働き方改革」である。

今の働き方改革で政府が打ち出しているのは、残業時間の削減。

しかし、残業時間が減ったことで喜ぶのは誰か。
他にもあると思うが、主なるものをいくつか挙げてみる。
・理不尽な過重労働を強いられている社員
・残業代の支払いに圧迫されている経営者
・部活動の顧問などで残業代がつかない教師などの一部の公務員

要するに、この改革によって喜ぶのはマイノリティに過ぎないこと。

今、サラリーマンの間で、そして多くの会社の中で問題になっていることの本当の原因はなんなのか。
・離職者が多い原因
・鬱が多い原因
・仕事のモチベーションが上がらない原因

これらの対策としての
「残業時間削減」
という手段は、まったく的を外しているわけではないものの、真ん中を射てはいないだろう。

では、どうすればよいか。

働き方改革をステップ分けすればよいと思う。
まず第一弾の改革が、現在実施している「残業時間の削減」をやればよい。
次に第二弾（最後）の改革として、いよいよ核心に迫った「X」を行う。
「X」とはなにか。。。この「X」なる対策を講じることで、働き方改革の最後のピースが嵌るはずである。

・・・で、Xはなにか？
読者はどう思うだろう。

「X」については少し引っ張ろうと思う。。。

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-08-07

20 面接で「御社の強みは何ですか？」と聞く学生は偉い

今のリクルート事情としては、一部の人気企業を除いて「売り手市場」なのは周知の通り。

それにより、平成生まれのゆとり世代（悟り世代？）の大して苦労せずに育てられた若造や小娘たちが、
昭和生まれで人間関係に揉まれ揉まれ、心身をすり減らして生き抜いてきた面接官たちの禿げ頭に向かって
「御社の強みはなんですか？」
と涼しい顔で聞くのだという。

そして、大して活躍できなさそうな子達でも、おおよそ内定をもらうことができる。
しかも複数の会社から内定をもらえるため、若造小娘たちは選びたい放題。

また、入社してもちょっと気に食わないことがあれば、パワハラだのなんだのと騒ぎ立て、簡単に退職して両親の元へ転がり込むのだとか。

まさに昭和時代との逆転現象が起こっている。
筆者は昭和生まれだが、この実情がとても滑稽に思えて仕方ない。

この逆転現象は、サラリーマン世界ではリクルート以外のところで昔からある。

典型的な例は、取引先からヘッドハントされて、今より好条件で転職するパターンだ。

すると面白い。今まで自分のことをアゴで使っていた上司は、元部下からアゴで使われる形になる。

この昔からの逆転あるあるが、リクルートの世界にまで及んできたのだ。

かつての面接官たちは、鼻クソほじくりながらふんぞり返っていた。

一方、面接を受ける側は、事前に
・礼儀作法や言葉遣いなどを「にわか勉強」したり
・ありもしない己の強みを考えておいたり、
面接に向けての備えを行っていた。

しかし今は、企業側も自社の
「ありもしない強み」
を答える用意をしておく時代なのだという。

理想的なリクルートは何か。
「対等」であることではないだろうか。
雇う側と雇われる側の間に、必要以上の力関係がない状態。
対等に話し合いできるスタンス。
例えるならば「お見合い」である。
今後はきっとそのような理想的な形に変化して、落ち着くと思われる。
リクルートはよくなるだろう。

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-08-01

19 真の社会悪はそこにいる擬似健常者たち

筆者が通勤で利用しているバスには、時折、20代と思われる自閉症の女性が途中から乗車してくる。

彼女は、乗車するなり自作と思われる物語を、鼻息を荒げながら大きな声で語っている。毎日それの繰り返し。

また、彼女は決まって前屈みで座るため、真後ろの席に座られた場合は、彼女の顔が筆者の後頭部に近接することになる。

するとどうなるか。彼女は筆者の耳元で大きな声で叫んでいる構図となる。しかも荒い息遣い付き。フガフガ言いながらしゃべっている。
そして時折、生暖かい息が筆者の首に降りかかってくるという鳥肌ものの臨場感抜群の特等席となる。

世間では、基本的に
「障害者には寛大に接しなければならない」
という風潮になっているが、過剰に擁護しすぎている面があるのではないかと筆者は思っている。
仮にこの場で、
「静かにしてくれ」
などと注意しようものなら、逆に筆者が周囲から非難されるのだろう。

赤ちゃんを連れた母親が公共の場で強い態度にでているのに対して何も咎められないのと似ている。
以前こんな醜態を目撃した。
下品にゴテゴテに着飾ったベビーカーを引いた母親が、満員電車にドヤ顔で乗車している様子。
その母親は始終、赤子を連れていることを武器にふてぶてしい態度で周りを威圧していた。
無論、ベビーカーを畳んで赤ん坊を抱っこするような謙虚な気持ちは毛頭感じられないどころか、ベビーカーに指一本触れようものなら、食ってかからんばかりの殺気があった。

たしかに少子化が問題視されている去今、子育て母の社会的貢献度は高いのだろう。
しかし、それは「将来世の中の役に立つ人間を育てる」ことが前提だ。
あの母親を見ていると、どうもそうは思えなかった。
「将来の社会悪予備軍」である子供を持つ母親を擁護するほど、社会はお人よしになってはいけないと、筆者は思っている。

さて、話を自閉症の彼女に戻そう。
バスに乗車してくるその彼女もしかり、精神障害者は『他人の目』を気にすることなく、罪の意識がない。さらに健常者たちの擁護も加わるため、何も手を出せず無法地帯になる。
非常にタチが悪いスパイラル。

しかし、筆者は最近になって思い直したことがある。。。
『他人の目』を気にしない。
これは実は精神障害者に限ったことではないのかもしれないと。

ベビーカーを引いたあの婦人を始め、
世の中で健常者という位置付けで生きている人達の中に、私も含めてどれだけ「真の健常者」がいるのだろう。

キレやすい、
喜怒哀楽が激しい、
人に攻撃的になる、
人の不幸を喜ぶ
……こういった排他的思考を持つ人間は、自閉症に劣らぬ立派な病なのではないか。
いや、ある意味、こういった擬似健常者が最もタチが悪いのかもしれない。

そう考えるようになってからは、幾分、彼女に対して寛大な気持ちが芽生えてきた。
耳元で喚かれても、鼻息を吹きかけられても、多少の鳥肌程度で耐えられる心が芽生えてきた。

少なくとも自閉症の人達は、悪意を持って人を苦しめるようなことはしない。

真の社会悪はなにか。
健常者として偉そうに振る舞っている『擬似健常者』たちなのかもしれない。

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

2019-07-31

18 「大卒は使えない」と言う高卒者はさらに使えない

読者の皆さんは仕事をしていて、時に「一部の高卒者」と「大卒者」との間に「見えない確執」のようなものを顕著に感じることはないだろうか。

一部の高卒者が大卒者に対して妙に交戦的な態度をとる光景を、筆者はしばし目撃することがある。

何人かの該当者に飲み会の場などでさりげなく理由をヒアリングしたところ、こんな返答だった。
・同期なのに大卒というだけで自分よりも給料たくさんもらって、いい部署に配属されている
・大して仕事できない割に自分よりも先に役職がついている
・ろくに動かない割に、ベラベラと理屈を並び立てて、いかにも最もなこと言ってる感をだして上司に気に入られている

以前、別な記事「イン ≪ アウトの法則」でも取り上げたとおり、学歴という、ある意味とてもわかりやすいインプットが大きいだけで敵意を剥き出しにされる構図になっているようだ。

また、これがひどいのになってくると、
「大卒の連中はみんな口ばかりで使えない」
という偏見に発展してしまっている「アンチ大卒」を目撃したこともある。

ここまで筆者は「一部の高卒者」と表現してきたが、以前の記事でも取り上げたとおり、実際は「デリカシーの壁」によって発言を制御している、いわゆる「隠れトランプ派」ならぬ「隠れアンチ大卒」も多いのかもしれない。

で、話を戻すと、事実はどうだろうか。本当に一部の高卒者が言うほど、大卒者たちは使えない人が多いのだろうか。。。

これは各々の職場、また大学のレベルなどによってもちろんバラツキが大きく、個人差もあると思う。
という前置きで、筆者なりにこれまでいろんな職場で仕事してきた経験から考えを書くと、
あながちその言い分は間違ってはいないと感じている。筆者自身も含めて。

ただ、付け足して断っておきたいのは、
「そう言って息巻いている高卒者のあなたに限っては、もっと仕事できていない」
という事実である。

まあそういった反骨心は競争意欲に繋がるため、相乗効果が期待できるのだが、競争意欲ではなく妬みやひがみといった負の感情になってしまっては、会社側の狙いは外れてしまう。

結論としては、社員同士がそういった負の感情を持たないよう、希望を持って仕事を行えるように会社側が配慮すべきであろう。

話題にあがったイン≪アウトの法則はこちら↓

【余談タイム】500円貯金って。。。
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/100151
【余談タイム】ちょっと心がホンワカする話
https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/13/090845
【余談タイム】2019年7月7日のワイドナショー
 https://hikarionpeace.hatenablog.com/entry/2019/07/08/122201

迷走企業のサラリーマンあるある

将来性のある若いエンジニアを守る

32 『ルール化』の思想はやめた方がいい。今すぐ『仕組み化』へシフトチェンジ

33 有能なあなたが足軽で埋もれている場合、することはこれ

31 そこにもいる？急所を発見できない老害

29 こんな迷走企業からはすぐに逃げるべき

28 ITエンジニアの現実的な最終到達地点はここ

27 ジタハラ経営者の実態はこう

26 あなたも歴史好き小学生タイプ？

25 あなたは真の鈍感者？

24 迷走企業にあるあるな伝言ゲームの悲劇

23 行間を読めないとこんなに損

22 「アウト ≪ インの法則」も時には役に立つ

21 働き方改革はピントがずれている

20 面接で「御社の強みは何ですか？」と聞く学生は偉い

19 真の社会悪はそこにいる擬似健常者たち

18 「大卒は使えない」と言う高卒者はさらに使えない