2 あなたも第三次反抗期の経験者？ - 迷走企業のサラリーマンあるある

第一次反抗期は生まれてから数年後。自我の芽生え。
第二次反抗期は10代前半。自立の芽生え。
これらは誰もが知る。

筆者は最近になって、第三次反抗期もあることを身をもって知った。
第三次反抗期は20代前半。自信の芽生え。

ちょうど社会に出てから1～数年も経つと、大抵の人はある程度仕事ができるようになってきて自信がついてくる。
そうすると、どうしてもイキがり始めて先輩や上司のやり方に口を出してくる元気な後輩が現れる。
単に己の乏しい経験と知識から導き出した愚論をひけらかして、
「俺は上司に対してこんなにモノを言えるんだぞ」
的に振舞って得意になるという。

皆さんの職場にもたくさんいるのでは。
これが筆者の言いたい「第三次反抗期に突入した人たち」。

それでも、面と向かって反論してくるなら、「こいつはなかなか骨があるな」的に評価するが、タチが悪いのは面と向かって言う勇気はなく、陰で、同僚たちの間でただ怪気炎を吐いて満足している小者たち。

筆者はかつて、こういった若い子達を軽蔑していた。
しかし、最近になって思い直したことがある。
第一次、第二次反抗期は人が成長していく上で必要なことであるという。
そこで第三次反抗期も同じように、いっぱしの仕事人になっていくためには通過すべき道なのではないかと。

意見がでてくるということは、きっと少なくとも仕事に対してそれなりには良くしようと考えている裏付けなのだろう。
ボケっと意見も出さずに黙々と指示されたことだけを行う奴と比べると、やはり10年、20年後の仕事の仕方に差が出てくる。

きっと第三次反抗期の人達は、幼稚な知恵を振りかざして己の曲論を正論であるかのごとく喚いていたことに、いつか気づくときがくる。
実は先輩のやり方の方が正しかった、老獪であったと。。。

そのときが第三次反抗期を脱出するときであり、一皮剥け始めるとき。
そしてここからは、いよいよいっぱしの社会人として世の中を快活に泳ぎ始める。

筆者はそう思うようになってからは、第三次反抗期に突入した彼らを温かく見守るようにしている。
彼らの姿は、かつて若き頃の筆者の姿とも重なっているのだ。

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